家族葬でのお悔やみで気を付けるべきこと。手紙・電話などシーン別に解説

家族葬

「家族葬」と聞く機会が増えてきました。しかし、いざ、知人や友人が家族葬で弔われることになった時、慣れない形式だけに色々と迷いがちです。実際、「家族葬であるからには参列しない方がいいのは知っているけど、お悔やみの気持ちは伝えたい」「家族葬には控えめに対応した方がいいことは知っているけど、お悔やみも控えた方がいいの?」という疑問を持たれている方も多くいらっしゃいます。そこで、この記事では、家族葬で弔われる方に対してお悔やみの気持ちをどうやって伝えるといいのか、マナーと伝え方の例についてご紹介します。

対象読者

  • 家族葬の友人にお悔やみを伝えたい方
  • 家族葬のお悔やみについて事前に知りたい方

家族葬でのお悔やみの伝え方

家族葬は「親族だけで落ち着いて葬儀をしたい」という遺族の動機で選択されることが多い葬儀形式です。そのため、訃報などで「葬儀は家族のみで行われる」と知ると、お悔やみはお伝えしてもいいのか、伝えると喪主側の手間を増やしてしまい迷惑になるのではないか、と心配になる方も多くいます。

実際に、「葬儀の参列」に関しては、家族葬であることを告知したのにも関わらず、参列に来られた方に対して対応せねばならず、大変だったといった体験談がインターネット上でも多く見受けられます。

しかし、お悔やみは参列とは異なり、必ずしもご遺族に負担をかけるわけではありません。お悔やみは手段によって遺族の負担になることもならないこともあります。きちんと使い分けてお悔やみを伝えることが大切です。以下ではお悔やみを伝える媒体別(電話、メール、手紙、弔電、弔問)にマナーとお役立ち情報を載せています。

余計なことに気を取られず、落ち着いてお悔やみを伝えましょう。

なお、シーン別のお悔やみの伝え方はこちらの記事になります。あわせてご覧ください。

家族葬でのお悔やみの伝え方ー電話ー

訃報を受け取った時、まず、電話でお悔やみを考える方も多いでしょう。

家族葬では、喪主側が、参列やその後の弔問、お返しが必要な香典をお断りするケースが多いです。そのため、どういう方法でお悔やみを伝えるか迷われる方も多くいらっしゃいます。

そのようなときは、故人との関係性にもよりますが、故人と親しい関係にあった時、直接、短いお悔やみのお電話をしても失礼には当たりません。しかし、近年では、対応する喪主側の負担やネットの普及もあり、電子メールでお悔やみを伝える方も増えてきています。

電話でお悔やみの気持ちを伝えるときに気を付けたいマナー

電話で直接お悔やみを伝える時、相手はとても多忙にしています。当然のことながら、時間は短く、あまり話しすぎないようにしましょう。

また、訃報を人づてに聞いた場合、すぐに連絡するのではなく、喪主側からの連絡を待って連絡する方が望ましいです。家族葬では訃報を伝える相手を、参列する方のみに限定して送り、葬儀後、他の方に改めて訃報をお伝えするケースも多くあります。そのため、葬儀が一段落し、喪主側からの連絡を待って、はがきでお悔やみを伝えみてもいいでしょう。

家族葬でのお悔やみの伝え方ーメールー

携帯電話やスマートフォンが普及して普段の連絡では欠かせなくなったメールですが、葬儀などの非日常の場面では、違和感を感じる方も多いでしょう。近年ではメールでお悔やみを伝える場合も増えていますが、ここではその際に気を付けたいマナーをご紹介します。

メールでお悔やみの気持ちを伝えるときに気を付けたいマナー

お悔やみは本来であれば、直接会ってお伝えするものです。そのため、メールでお悔やみを伝えるときは、略式であり、あくまで取り急ぎの連絡であることを念頭において、ご連絡しましょう。メールでお悔やみを伝えるときに気を付けなければいけないことは3つです。

1 お悔やみのメールだとわかる件名にする

葬儀を開く側はとても忙しいうえに、他の方のお悔やみのメッセージや葬儀関連のメッセージなどを多数受け取っている可能性があります。喪主側の負担を考えて、お悔やみのメッセージだとすぐにわかるようにしましょう。「○○よりお悔やみ申し上げます。」の様に送り主の情報や、要件がすぐにわかるようにしましょう。

2 メッセージは読みやすくまとめる

メールを受けた側は深い悲しみの中、葬儀の対応に追われていて時間がありません。そのため、読む側がすぐにわかるように簡潔な文章を心掛けましょう。丁寧な表現が望ましいメールですが、時節の挨拶などは省略した方が望ましいです。

3 忌み言葉は避ける

メールといえど、遺族側に送るメッセージには変わりありません。そのため、死を連想させる言葉、苦しみを連想させる言葉は避けましょう。具体的には、「重ね重ね」、「まだまだ」、「つくづく」、「いよいよ」、「これからも」、「この先も」、「追って」など苦しみが続くことを連想させる忌み言葉、「死亡」「亡くなった」など死を直接連想させる言葉がこれに当たります。

4 お悔やみをメールで出しても失礼ではない関係性

一般には略式とされるメールでのお悔やみですが、どのような関係性であれば、失礼に当たらないのでしょうか。それは、訃報連絡の送り主が、友人・知人などの親しい間柄である場合や仕事上の取引先の方である場合や、会社の上司、同僚などのビジネス関連の間柄である場合だとされています。

メールでお悔やみの気持ちを伝えるときの文章の注意点

メールでお悔やみの気持ちを伝えるときは以下のような点に注意しながら書きましょう。

・忌み言葉は避ける

前章でも記載しましたが、死や不幸の連続を連想させる言葉は避けましょう。

・丁寧な言葉使い

メールでのお悔やみは、あくまで正式なご連絡を略式で伝えているという立場です。そのため、メールと言えど、丁寧な言葉使いを心掛けましょう。

・機種依存文字は避ける

機種依存文字とはある端末では正常に表示されるが、ある端末では文字化けをしていておかしな文字に変換されて表示されしまう恐れのある文字のことです。お悔やみのような文章を書く際に、機種依存文字は使うことは稀ですが、もし使用していて、相手側で崩れてしまった場合、失礼に当たりますので、気をつけましょう。

家族葬でのお悔やみの伝え方ー手紙ー

家族葬では参列できなかったり、または、葬儀があったことを葬儀後に知らされる場合も多くあります。そのようなときは、訃報を知った後、手紙でお悔やみを伝えても失礼には当たりません。

手紙でお悔やみをお伝えする場合は、シンプルなデザイン、丁寧な言葉、簡潔な文章を心掛けましょう。

家族葬でのお悔やみの伝え方ー弔電ー

弔電は葬儀の際、お悔やみの気持ちを伝える電報のことです。

家族葬で参列できない時も、故人に最期の挨拶をする機会になります。

弔電でお悔やみの気持ちを伝えるときに気を付けたいマナー

弔電を辞退する旨の連絡があった場合は、弔電を打たないようにしましょう。お悔やみの気持ちを伝えたいときでも、遺族の気持ちを汲むことが大切です。

また、送るタイミングにも気をつけましょう。これは家族葬だけではなく、葬儀全般に言えることですが、弔電を送るタイミングは、通夜、葬儀、告別式に間に合うように送ります。もし、間に合わない場合は、弔電ではなく、後日弔問と言って直接訪問するか、手紙としてお悔やみを伝えることが望ましいです。

家族葬でのお悔やみの伝え方ー弔問ー

故人が家族葬で弔われたとき、そもそも家族葬が行われたこと自体を、葬儀後に知ることも多いでしょう。

そんな時は、直接、遺族の家に赴いて故人に別れを告げることもあります。

弔問でお悔やみの気持ちを伝えるときに気を付けたいマナー

弔問でお悔やみを伝えるときに気を付けたいのは、遺族の負担にならないかどうかです。

試しにグーグルで「家族葬 デメリット」と検索してみると、「本当は葬儀の負担を減らしたかったのに、葬儀後に弔問客が大勢訪れて大変だった」という結果が数多く出てきます。

訃報に弔問を遠慮する旨の記載がないかどうか確認してから、弔問に行くことを遺族に伝え、弔問に行きます。家族葬に関しては香典を辞退されていることが多いですが必ずしもすべてがそうだというわけではありません。念のため、香典を持っていき、辞退されたら持ち帰るようにした方が無難でしょう。

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