家族葬 供花や香典を遠慮するなら、弔電も遠慮した方がいい?

家族葬

家族葬の時、香典や供花を遠慮する人は多いでしょう。この時、同様に弔電も遠慮した方がいいのでしょうか。弔電には故人への最期の声掛けの機会です。家族葬で参列できないときは、送りたい方も多いでしょう。弔電の判断基準や送り方を解説します。

対象読者

家族葬の時、弔電を送っていいのか迷っている方

家族葬の時、弔電は送っていいのか

弔電とは

弔電とは葬儀に際して、お悔やみを伝えるための電報のことです。葬儀の時に用いられることが多いため、正式な挨拶の様に感じますが、実は略式の挨拶です。

家族葬の時、弔電は送っていいのか

お礼の品が必要ないため、基本的に家族葬であっても弔電は送って大丈夫です。しかし、訃報にて弔電を辞退する旨の記述があった場合は、遠慮しましょう。遺族の立場に立って、想いを汲むことが大切です。

弔電の送り方

弔電を送る範囲

個人で弔電を送る範囲は親族であれば、2親等以内が目安です。親族ではなく、友人・知人の場合は、付き合いが親しかったか否かで決めるといいでしょう。

会社として送る場合は慶弔規定に従って送りましょう。大体の会社では社員の父母・配偶者・子供の場合を対象にしているようです。

弔電の申し込み方法

葬儀が差し迫っていて時間に余裕がない場合は、NTTを利用数するといいでしょう。19時までに申し込むことで、全国に当日中に配達することが可能です。(一部地域やフラワー付きの電報を除きます)NTTは年中無休で8時から19時まで利用できます。

NTT東日本の加入電話、ひかり電話、NTTドコモの携帯電話を利用している場合は、115番にかけることで利用することができます。クレジットカードで決済する場合は、0120-759-560にかけることで利用することができます。

また、お時間に余裕がある場合は、24時間受付可能なインターネットサービスをお勧めします。WEBフォームから文字を入力すると、完成イメージが表示されるため、内容を確認しながら手配できます。

依頼先や地域によって、当日配達可能な受付時間は異なるため、必ず葬儀の日程や時間を確認してから申込先を決めましょう。

弔電の費用

弔電の費用は二つの要素によって決まります。電報に記載する文字数と台紙の種類です。

これらによって金額は変動しますが、相場は大体2000円~5000円程度です。

参考までにNTTの電報サービスの費用を記載します。

文字数は65文字までなら1文字当たり21円から26円ほどで送ることができます。65文字以降は一文字ごとに90円ずつ加算されていきます。

台紙はメッセージカードのみもの、うるしや、押し花でかざってあるもの花や線香が付随したものなど様々な種類があります。費用は0円のものから15000円を超えるものまで様々です。

タイミング

弔電は訃報を聞いたらすぐに手配します。

一般的には通夜に届けますが、通夜に間に合わない場合も、葬儀や告別式の前に届くように手配しましょう。あらかじめ通夜や葬儀の時間を確認してから申込むとよいでしょう。告別式の1時間くらい前までに送っておきたいです。

もし間に合わない場合は、無理に弔電を送ることはしてはいけません。後日、手紙を書くまたは直接弔問に伺うなどしてお悔やみを伝えましょう。

宛先

弔電は葬儀が執り行われる斎場に送ります。事前に斎場の住所と電話番号を確認しておきましょう。家族葬では訃報に葬儀の場所を載せない場合も多く、どこで行われるのか分からない場合があります。そのようなときは喪家宛に送りますが、受取りに不備がないように、送る際には喪家に一報を入れるようにしましょう。

宛名

基本的に弔電の宛名には喪主の名前をあてます。 例えば、友人が亡くなり、喪主が友人の妻の場合あて名は「(奥様のお名前)様方」となります。

また、斎場では葬儀は同時期に複数行っていることも多く、宛名が苗字だけでは他家と混ざってしまう可能性もあります。そのため、宛名はフルネームで記載し、混同されるのを防ぐようにしましょう。訃報を人づてに聞き、喪主が不明な場合は「(故人のお名前)様ご遺族様」「(故人のお名前)様ご一同 様」宛でも問題ありません。

差出人

差出人の表記は遺族側が一目でわかるように工夫するのがよいでしょう。差出人名と故人との関係を記しておけば、そこの誰からの弔電かすぐにわかります。例えば、友人が亡くなった場合は「差出人の名前(○○大学 ○○部 同期)」の様に記入します。 学校・会社関係者など複数人や連名で出す場合は、代表者と関係者の名前を記載します。会社として弔電を送る場合は基本的に差出人名は会社の代表の名前になります。

弔電の文例

弔電における文例は通信業者のKDDIの運営するサイトに詳しく載っています。

ここではいくつかの文例を抜粋します。

故人の友人の場合

突然の悲しいお知らせに、信じられない思いです。みなさまのご心痛をお察しし、すぐにでもお慰めに駆けつけたいところですが、今は遙かな地よりご冥福をお祈り申し上げます。

最愛の●●様が他界されたお悲しみは、計り知れないものとお察しいたします。どうかお気持ちを強く持ってください。天国の●●さんも見守ってくださるはずです。お力になれることがあれば、なんなりとおっしゃってください。

故人の遺族の友人の場合

突然の悲報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご遺族様のお悲しみいかばかりかと拝察いたします。お別れもできず、残念です。故人のご冥福をお祈りいたします。

ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。これからも御家族お力を合わせて、励ましあいながらこの度のご不幸を乗り越えられる事を心よりお祈りいたします。

故人の会社の取引先の場合

ご遺族様はじめ社内ご一同様のお嘆きのほど、拝察致します。心からご冥福をお祈り申し上げます。

社長様のご急逝の報に接し、驚きを禁じ得ません。奥様並びに社員の皆様方のご傷心を思うと、涙がこぼれます。心から哀悼の意を表します。

頂いた側ー弔電へのお返し

香典や供物とは異なり、弔電に対してはお返しは必要ないとされています。

葬儀が終わり、落ち着いてから改めてお礼状をしたためるといいでしょう。この際、お礼に特に形式ばった決まりはありません。以前は、喪に相応しい白かグレーなど落ち着いた色合いが好まれていましたが、最近では故人らしい色やデザインの封筒や便せんを使用する場合も増えてきました。

【弔電に対するお礼状の例文】
「○○の葬儀に際しましては、ご丁重なる弔電をいただきまことにありがとうございました。おかげさまで葬儀が滞りなく済みましたことをご報告するとともに、生前のご厚意に対し心より御礼申し上げます。」

「○○の葬儀に際しまして、ご丁重なるご弔電を賜りご芳情のほど有り難く御礼申し上げます。ご弔意のお言葉謹んでお受けし、霊前に供えさせていただきました。」

「ご弔電ありがとうございました。温かいお心遣いに故人もさぞ喜んでいることと存じます。遺族一同、深い感謝とともに厚く御礼申し上げます。」

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