家族葬後のお供えにふさわしいものは?渡し方についても解説

家族葬

最近増えてきている家族葬ですが、家族葬では、よくある葬儀と違い参列する人を故人や遺族が決めます。この時、故人にどうしてもお悔やみを伝えたいと思っても、葬儀に招待されていないときは、参列しないことがマナーです。

では、生前の故人と親しい関係にあり、葬儀に参列できないけど、お悔やみを伝えたいときはどうすればいいのでしょうか。お悔やみを伝える方法の一つに弔問があります。

*家族葬の時は、特に遺族側が断っている場合もありますので注意が必要です。そのようなときはご遺族の意向を尊重しましょう。

今回は、家族葬の後、参列できなかった方が実際にご遺族のもとに弔問に赴く時に準備するお供えについて解説してきます。

対象読者
  • 家族葬に呼ばれていないがお悔やみを伝えたい方
  • 弔問に行かれる方
  • 家族葬を検討している方

家族葬の後のお供えについて

家族葬の後、弔問に赴く時は何を準備すればいいのでしょうか。

そもそも、弔問とは故人の遺族を訪ねて、お悔やみを伝えることを指します。通夜や葬儀、告別式を訪練ることだけでなく、葬儀後に遺族の自宅に伺うことも弔問と呼びます。弔問に行く時、香典や供物を持参することが一般的です。

一般に家族葬では、香典や供物は辞退されることが多いですが、特に訃報の知らせに明記されていない場合は、香典を持参し、辞退されたら持って帰るというスタンスが無難です。そして、葬儀後に自宅に弔問に行く場合は、香典だけでなく、お供えを持参することが一般的です。

ここでは、お線香とお花について詳しく解説していきます。

家族葬のお供えに花を持っていく場合

一般に弔問の際はお花を持っていくことが一般的です。宗教によって若干色見の違いなどはありますが、どの宗教でも基本的にお花は用いられます。

お供えものを渡すタイミング

弔問の流れは以下の様になります。

お供えは③のタイミングで渡しましょう。

  1. 弔問に行くことを遺族に伝え、確認を取ります。家族葬では、弔問を辞退している場合もあるので、事前に確認が必要です。タイミングとしては葬儀から数日後から49日以内がいいとされています。
  2. 家に着くと弔問に来た旨を伝え、「この度はご愁傷様です」の様に軽く挨拶をします。
  3. お線香をあげて故人に挨拶をし、遺族にお悔やみの言葉を述べます。
  4. 遺族は他にも多くの弔問客の応対をする必要があるので、負担にならないよう、あまり長居しないことを心掛けましょう。

家族葬のお供えに線香を持っていく場合

家族葬の後に限らず、弔問の時にお供えとして線香を持っていくことがあります。

なぜお線香なのでしょうか。

日本のお葬式の9割近くが仏教に則った、仏式で行われることからわかるように、故人を祀る際の作法としても仏式で行われることが多くなっています。

お線香の香りはもともと仏教の教えで、故人の食べ物として扱われています。仏教経典の一つ(『倶舎論(くしゃろん)』)では、

「死後の人間が食べるのは匂いだけで、善行を積み重ねた死者は良い香りを食べる」

と表現されています。この教えは「食香」と呼ばれる考え方ですが、お線香をあげる理由は他にも、自身の体を清めるため、お線香の煙をあの世との連絡橋に見立て故人に想いを伝えるため、とも言われます。

最近は仏壇を置いてある家は少なくなってきましたが、仏壇のある家ではまだまだお線香が用いられているのです。お線香の種類は様々であり、香りの種類にも幅があるだけでなく、煙の少ないタイプのお線香もあるようです。

お線香をお供えするといい点

  • 伝統にのっとっている

お線香をお供えするときによくない点

  • 特に家族葬では、弔問客が多く訪れ、遺族は使いきれないほどの量のお線香をお供えとしてもらってしまうことがある。
  • その家で使っている香りがあるので、異なる香りを持つお線香はその家の迷惑になってしまうことがある。

家族葬のお供えについて

弔問の時のお供えについてお線香・お花と紹介してきましたが、それ以外のものもごく一般的に用いられます。例えば、供物としてはお菓子や果物などが一般的です。故人が好きなものがわかっているならば、それを持っていくといいでしょう。肉や魚などの生ものはマナー違反とされています。お菓子を持っていく場合は日持ちのしないものや、お返しが必要になるかどうか遺族が迷うような高価なものは避けましょう。

お菓子や果物など、お供え物は実店舗だけではなく、ネット上の通販も充実しており、価格帯は2000円から4000円のものが多いです。

また、のしを忘れないようにしましょう。黒白の「結び切り」という水引で表書きは「御供」です。地域によっては、水引を紅白であらわすところもあり、地域差があります。事前の確認ができるとベストですが、黒白のものを使っておけばマナー違反にはなりません。

まとめ

弔問の際のお供えによく用いられるのは、お花やお菓子、果物です。これらは色々な種類のものが用いられますが、特に故人が好きだったものがわかっている場合はそれが一番いいでしょう。しかし、日持ちがしない、高価なものなど遺族が、迷うようなものはお供え物には適していません。迷ったら店舗で聞くか、オンラインショップで品物を見て適しているものを選んで、持っていきましょう。

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