通夜・葬儀の挨拶、喪主は何を話すべき？例文や話す内容を紹介

葬儀の喪主を務めることになった場合、どのように挨拶をすればいいのか、タイミングはいつかなど、さまざまな点で悩むこともあるでしょう。この記事では、喪主が葬儀の挨拶でどのようなことを話せばいいのか、具体的な内容について紹介します。

喪主の挨拶が必要になる場面とは？

喪主の挨拶が必要になる場面は主に3回あります。通夜、告別式、四十九日です。このときに喪主は参列者などに対して挨拶を行います。

通夜振る舞いや、焼香参列者に対して、挨拶が必要になります。基本的には、故人のエピソードや参列などのお礼を述べます。通夜振る舞いでは、参列者一人一人に対して、挨拶にまわります。通夜とは違い、緊張が少ないムードで行われることが多いです。

告別式での挨拶は、火葬場へ向かう前に行います。このときに話す内容は、故人との関係（息子、孫など）、感謝の言葉、個人のエピソードです。

四十九日、精進落としの際の挨拶で触れるのは、参列者への感謝の言葉と故人についてです。丁寧に挨拶するとよいですが、あまり長々とした挨拶にならないように注意してください。

本日は、お忙しい所、通夜に駆けつけてくださいまして、誠にありがとうございます。

生前は格別のご厚情を賜りまして、本人も大変感謝しておりました。深くお礼申しあげます。なお、明日の葬儀、告別式は○時からとなっておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました。

参列してくださった方へのお礼、故人がお世話になった方へのお礼などを盛り込んだ挨拶をします。故人のエピソードの中に、差し障りのない程度に闘病についてなどを話す方もいます。

本日は、誠にありがとうございました。皆様のご厚意とお力添えにより、お陰様で葬儀を無事に終えることができました。ささやかではございますが、席をご用意いたしましたので、故人の思い出話などをしながらゆっくりとお過ごし頂ければと存じます。

本日は、お心遣いを頂戴し誠にありがとうございました。もっとごゆっくりして頂きたいところではございますが、ご多忙中の方々を長くお引き留めしては申し訳ございませんので、誠に勝手ではございますが、本日はこの辺でおひらきにさせていただきたいと存じます。本日は、ありがとうございました。

始まりの挨拶、お開きの挨拶ともに、丁寧でありながらも、簡潔に挨拶をします。故人のエピソードなどは、会食の最中に行うため、前後の挨拶ではそこまで触れません。

喪主が何らかの事情で挨拶ができない場合もあります。その場合には、親族が代わりに挨拶をするケースもあるのです。その際に代理で挨拶する内容は以下になります。

内容としては、参列者への感謝の言葉、故人のエピソード、故人との関係を述べます。その際に、「本来であれば〇〇がご挨拶すべき所ですが」という前置きをして、代わりに挨拶をしているという旨を述べるとよいでしょう。

孫が挨拶をする場合も、参列者への感謝を述べ、故人のエピソードを話します。また、故人が自分の祖父や祖母であること、自身が孫だということについても、挨拶の中で簡単に触れましょう。

多くの場合、喪主の挨拶の際に、どのように亡くなったか、簡単に説明するケースが多いです。そうすることで、参列者の方も納得されますし、何回も同じ説明を個別にする必要も無くなります。

長い間、闘病生活を行なっていて、亡くなった場合は、どのような病気で、最期はどう過ごしたかなどを簡単に説明します。

例えば、『〇〇は何年前から△△を患っており、長らく闘病生活をしてまいりましたが、□□日に家族に見守られる中病院にて息を引き取りました。何歳でした』というように、病名やいつからその病気が発症したかなど大まかに経緯を説明します。

それ以外の場合や、あまり触れられたくないときには不慮の事故というような挨拶や、そこに言及しない場合もあります。

そのため、死因によっては、深掘りせずに挨拶を行うケースもありますし、死因内容にまったく触れずに、故人のエピソードを多めに盛り込むケースもあります。死因についてはケースバイケースで問題ありません。

予期せぬタイミングで、突然喪主になってしまう可能性はゼロではありません。そのようなときに、例文などを事前に調べて頭に入れておくことで、急なことでも、落ち着いて葬式に臨めます。特に、葬儀などは慣れるほど経験できるものではないので、いざというときのために、覚えておきましょう。