葬儀や通夜の参列に悩む人に。参列や欠席の仕方と参列者への対応

葬儀のマナー

今回は葬儀のことがまだよくわかっていない方に向けて、お通夜と告別式の違いから、会社が絡んでいる場合の対応を説明します。服装や挨拶・作法・所要時間をなどの基本的なことから、参列できない時に取るべき行動など特殊なケースも想定して幅広くまとめました。

まずは参列する葬儀を決めよう

お通夜と告別式の違いを把握し、参列すべき葬儀を決めましょう。その後、会社が関わっている葬儀のケースについても説明します。

お通夜と告別式の違い

まずはお通夜と告別式の定義を説明します。お通夜は故人と親しかった人が別れを惜しむ儀式。告別式は故人に縁があった人が別れを告げるための儀式とされています。

ちなみに葬儀は狭義の意味では故人の冥福を祈り、お坊さんがお経を唱える儀式で、原則近親者や遺族のみに限定されます。葬儀後に告別式を行うのが本来の形ですが、最近はこの2つを一緒に行うケースも多くなってきました。

また広義ではお通夜、葬儀、告別式の3つを葬儀としています。

会社関係の人の場合はどうすべき?

昔は葬儀に参列するのが基本でしたが、最近では関東を中心に、仕事終わりに参列できるお通夜に参列するのが普通になってきました。本来お通夜は、故人と親しかった人が別れを惜しむ儀式ですが、時代の変化が起こっています。

香典は会社によって違いますが3,000円~10,000円を受付で渡します。焼香後は、通夜振る舞いの席で簡単な料理とお酒が用意されているので、一口でも口にするのがマナーです。

葬儀の手伝いを依頼されることもあり、受付・会計・道案内の3つのうちのどれかを依頼されるのが一般的です。

葬儀の参列で知っておきたいマナーと流れ

続いて重要なのが葬儀でのマナーや流れです。参列前に見返しておくべきポイントをまとめました。

服装や挨拶、作法について

まずは服装についてですが、男性は喪服が基本です。仕事帰りに通夜に参列する場合はスーツはもちろん、バッグ・靴下は黒、シャツは白無地を着用します。腕時計と結婚指輪以外のアクセサリーは原則禁止です。

女性も喪服が基本です。メイクも薄めにしましょう。会社帰りに参列するのであれば、服装も派手なもの・きらびやかなものは避けましょう。

続いて挨拶について説明します。受付で香典を渡し、記帳をしますが、このとき「この度はご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申しあげます」などのお悔やみの言葉を述べましょう。

挨拶の際は、忌み言葉を使わないように注意しましょう。仏式葬式では『ますます』・『いよいよ』などの重ね言葉や『浮かばれない』といった表現は避けましょう。神式・キリスト教式葬儀では『供養』・『冥福』が忌み言葉に当てはまります。

葬儀の場合、受付で返礼品の引換券も受け取るようにしてください。

最後が焼香の作法です。宗派によってもちろん異なりますが、基本の作法は以下のようになっています。

  1. 右手の親指人差し指中指で抹香を少しつまむ
  2. 目の高さまで持ち上げる
  3. 左の香炉に指をこすりながら、少しずつ落とす

立って行う『立礼焼香』や、座っておこなう『座礼焼香』のほか、座ったまま焼香炉を回していく『回し焼香』の3つがあることを覚えておいてください。

どのぐらい時間がかかるの?

通夜は6時から7時に始まり、1時間から2時間程度が一般的です。一般参列者で1時間程度ですが、遺族や関係者は半日程度はかかると考えておくと良いです。

参列できない場合はどうする?

葬儀や告別式に参列できない場合、故人と親しかった人のみが参列する通夜に参列することも可能です。マナーとしても問題ありません。しかし、どちらにも参列できそうにない場合は以下の2つの方法があります。

1つ目が、早めに香典を手紙と郵送することです。不祝儀袋で喪主宛に現金書留で郵送しますが、お悔やみの言葉を添えた手紙と一緒に郵送するのがマナーです。会社で香典を出す場合は、電報で弔意を伝える弔電を香典の前に打つことも大切です。

2つ目が、代理出席を依頼することです。代理出席もマナー違反ではありません。事前に代理の者に香典を渡しておくことを忘れないようにしましょう。どちらにしても後日、改めて弔問するのが常識です。

喪主としての参列者への対応

最後に喪主側から葬儀時の参列者への対応を紹介します。

参列者へお礼をするなら

参列者へお礼をするなら、会葬礼状を葬儀の当日に参列者に渡します。会葬礼状とは、喪主が参列者に感謝を伝える代わりのお礼状ですが、基本的にはお清めの塩を入れた小袋と一緒に渡します。

呼びたくない参列者への参列拒否はできる?

喪主は参列を拒否しても問題ありません。トラブルを避けるためには以下の3つの方法が適切です。

  • 葬式を済ませてから知らせる
  • 家族葬にする
  • 葬儀会社の方に依頼し会場に入れないようにしてもらう

参列人数が不安ならバイトを雇う事も可能

参列人数が少ない場合、世間の目を気にして参列者を増やしたい場合もあると思います。そのような場合バイトとして参列者を雇うことができます。会社にもよりますが、1名あたりの代理出席10,000円、葬儀後の精進落しの代理出席8,000円程度の予算で可能なところもあります。

まとめ

葬儀に参列する際は、作法や挨拶、マナーを事前に確認しておく必要があります。また、参列できない場合にも香典は必ず喪主に届くようにしましょう。

参列させたくない人がいる場合、喪主は権限を行使して参列不可にすることもできます。また、参列人数が少ない場合には、バイトを雇うことも可能なので検討してみてください。

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